老人ホームには、様々な性格の利用者が集まっていますので、時には人間関係でトラブルが生じることもあるようです。
利用者が多い施設であれば、派閥が作られることもあるかもしれません。 老人ホームで働く介護スタッフは、こうしたトラブルの収集も大事な仕事の1つとして捉えましょう。
まず小さないざこざであれば、第3者である介護スタッフが仲裁に入るだけで、簡単に解決できることも少なくありません。仲直りの後に却って、仲が良くなる可能性もあります。 しかし反対に、日頃から互いに良く思っていない場合は、新たなトラブルに発展することもあるかもしれません。こうした場合は、先手を打つことが大事です。
スタッフ同士で話し合い、仲の悪い利用者同士が一緒にならないようなスケジュールを組むなど工夫をしましょう。
もし、嫌がらせなどがあるようであれば、被害者はもちろん、加害者となっている利用者の心をケアすることが必要です。なぜなら、嫌がらせを起こす心の根底には、孤独が潜んでいることが多いためです。家族と会う機会が少なくて寂しいのであれば、面会の頻度を増やしてもらうよう家族に提案してみましょう。
また、介護スタッフもできるだけ時間を作って、コミュニケーションを取ってあげましょう。日常的に利用者同士の様子や関係を観察して把握しておくことが、一番のトラブル防止となります。トラブルが大きくなる前に、利用者のストレスや悩みなどに耳を傾けてあげてはいかがでしょうか。